花筐/HANAGATAMI (2017)

檀一雄による同名短編小説を大林宣彦監督が映画化。「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」に続く“戦争三部作”の最終章。1941年の佐賀県唐津市を舞台に、戦禍の中に生きる若者たちの心が火傷するような凄まじい青春群像劇を、圧倒的な映像力で綴る。出演は、窪塚俊介、満島真之介、長塚圭史、柄本時生、矢作穂香、山崎紘菜、門脇麦、常盤貴子。脚本は大林宣彦と桂千穂。音楽の山下康介、撮影・編集の三本木久城、美術の竹内公一、録音の内田誠ら「野のなななのか」スタッフが引き続き参加。2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン日本映画2位、日本映画監督賞(大林宣彦)。

花筐/HANAGATAMI (2017)のストーリー

1941年の春。佐賀県唐津に暮らす叔母(常盤貴子)の元に身を寄せる17歳の榊山俊彦(窪塚俊介)の新学期は、アポロ神のような逞しい美少年・鵜飼(満島真之介)、虚無僧のような吉良(長塚圭史)、お調子者の阿蘇(柄本時生)ら学友を得て“勇気を試す冒険”に興じる日々。一方で、肺病を患う従妹の美那(矢作穂香)に恋心を抱きながらも、女友達のあきね(山崎紘菜)や千歳(門脇麦)と“不良”なる青春を謳歌していた。しかし、我が「生」を自分の意思で生きようする彼らの純粋で自由な荒れぶる日常は、いつしか戦争の渦に飲み込まれてゆくのだった……。

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